2002年11月1日、早朝警視庁公安部公安2課が突然自宅に現れ、そして家宅捜索令状を見せられた瞬間私は、「何が何だか分からない」状態であり、JR東労組に対しての弾圧だとは全く感じませんでした。あれから6年、多く仲間の皆さん、支援する会の皆様に支えられてきました。本当に感謝申し上げます。
突然の逮捕でしたが、しかし国家権力は突然にやってきたわけではありません。相当な準備をしています。「被害届が出される前から捜査が始まっていた」「(公安警察は)出勤途中のYの車に一緒に乗り込んでまでYから話を聞こうとした」「被害届は警察官が書いたものにサインをした」などは60回の公判で明らかになったのです。さらに、取調官の「内部から変えられないから外部から変える」のとおり、11・1の逮捕前日、突然の中執8名の辞任した嶋田一味は、現在『週刊現代』の24週によるデマキャンペーンに関与していたことが、名誉毀損裁判の西岡氏の陳述書、公安2課下薗警部の証言で明らかになりました。その組織破壊の構造はスパイ糾弾訴訟によって明らかにされます。労働組合の弾圧だけでなく、市民への弾圧も拡大されています。それは、戦争に反対しているものたちへの弾圧です。美世志会も様々な人達と連帯して闘う決意です。
国家権力は事件をでっち上げるため家族の目の前で手錠を掛け連行し私と家族に動揺を与えました。杉並署では連日長時間の取調べがあり「警察官は正義」と信じていたものが、崩れ恐怖に変わっていきました。「争っていたら10年20年出られない」、この脅しで17日目、否認から転じて自白調書にサインをしてしまいました。えん罪事件での「自白調書は致命的なもの」、それすら知らなかった自分の無知に腹が立ちます。しかし、それを悪用した公安警察、検察官の取調べは絶対に許せません。闘うには人質司法といわれる344日間の長期勾留が余儀なくされましたが、しっかり検察官、嘘の自白調書と闘いました。
一審判決では自白調書は信用性がないと採用しませんでした。しかし、度重なる裁判官の交代などにより不当有罪判決を下しました。検察側は控訴しませんでした。
正当な組合活動を否定され、さらに電車運転士の職を奪われ厳しい現実です。しかしあの7・17不当有罪判決、それを理由にした8・30不当懲戒解雇は絶対に許せないし認めません。悔しくてなりません。その腹の底からの「怒り」が完全無罪と職場復帰に向けて闘う決意の力です。
いよいよ控訴審の初公判は12月15日10時102号法廷です。控訴審の闘いは、事実誤認と憲法28条団結権に保障された正当な組合活動を高裁刑事5部の中山裁判長に認めさせ、第一審小池判決を破棄させることです。そのために市民や地域、そして職場から闘いを創り出し、蒲郡事件の加藤さんと連帯し共に控訴審勝利・不当懲戒解雇撤を勝ち取りましょう。
小黒 加久則
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